キャブ株式会社様

文字が見づらい
ミニカタログが…扱い易いと好評!?

既存のソースをリメイクして、それぞれの用途に最適なツールをお作りします。

今回のお客様は…

キャブさんカタログ1

「プリントベース」と呼ばれる無地のTシャツやポロシャツなどを製造販売するキャブ株式会社さん。一般の方にはあまり馴染みのない衣料メーカーですが、実は様々なファッションブランドの商品に使われているため、もしかしたら皆さんも何着かお持ちかもしれませんね。
また、自衛隊員向けに展開する『J.S.D.F』は戦闘服やアンダーウェアなどを提供するブランド。こちらも製品の頑丈さ・機能性の高さを徹底追及。同社製品の確かさを証明しています。

お手伝いさせていただいているお仕事は…

主力ブランドである『ユナイテッド アスレ』をはじめ、レディース・シリーズの『ルッカ』、自衛隊員向けブランド『J.S.D.F』などのカタログを、印刷はもちろんデジタルカタログ用のデータ作成までお手伝いしています。総合カタログは春夏号・秋冬号が年2回、同社の営業さんやお取引先の発注担当者さんの手に渡り、商品選びや発注時の品番確認などにお役立ていただいています。(同社ホームページで閲覧することもできます。)

■A4カタログを“そのまま”A6サイズにリメイク(今回の事例)
キャブさんカタログ2
これまでA4サイズのみで制作されてきた総合カタログを、2013年の春夏シーズンから1/4サイズのA6サイズ(幅105㎜×縦148㎜、ほぼ官製はがき大)でも制作。通常版とポケット版、2種類ご提供することになりました。
サイズを大幅に縮小する場合文字などの読み易さを考慮し、そのサイズに合わせてデザインを組み直すのが普通ですが、今回は大胆にも、デザインデータをそのまま使用することで大幅にコストを抑えて印刷・製本をしました。当然ながら完成した印刷物は、各商品の詳細なスペックなど元々細かい文字は読める大きさではありません。
《写真左側/元のA4サイズ、右側/A6版》

■ポケットサイズが扱い易いとお客様にも人気!
お取引きの多いお客様や長いお付き合いのお客様は、同社の製品について十分な知識をお持ちの方もたくさんいらっしゃいます。そうしたお客様にとってカタログに必要な機能とは、サッと品番が調べられてすぐ注文できること。そのためにiPadを使った電子カタログ化で検索性を高めるなど、これまでも利便性を求めた取組みを行って来ましたが、どうやらデジタルよりアナログに軍配が上がることもあるようです。紙媒体の一覧性や、なにより出し易い・仕舞い易いという「現場での取扱いのし易さ」が、お客様だけでなく同社営業マンの間でも人気となっている所以なのだそうです。

担当者が気を付けている事

原

営業 原 敏行
今回、キャブさんからのご相談でこのようなカタチになりましたが、日頃の私たち印刷会社の常識では決してお奨めはできませんでした。でも「その印刷物で一番求められていることは何か」を今一度考えてみることで、こうした常識外れとも思える印刷物が、お客様にとって実は本当に必要なものであった、ということに気付かされた一件となりました。
ちなみに「小さな文字は読めなくても構わない」と大胆な切り捨てをしたものの、検索性を損なわないために「ノンブル(頁番号)」だけはこのサイズに合わせてリサイズをしています。

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