vol.14 折り加工

◆復習問題の答え
もう一度問題を見てみましょう★
88ページで中綴じされた書籍を作りましょう!
まず、印刷するとき、紙に両面で最大【1】ページ分をまとめて面付け・印刷します。
次に、印刷した紙を製本するために【2】を作りますが、88ページ分の【2】を作るには16ページ【3】台と8ページ【4】台の【2】が必要になります。
【2】を作るために、紙を時計回りに回しながら折り、ページ数を表す【5】をつけます。この折り方を【6】といいます。
【5】を書く際に注意することはページ数・綴じ方・開き方で、この3点で【5】を書く順番が変わります。
そして最後に製本をして完成です☆
それでは答え合せです★
【1】16
【2】折り丁
【3】5
【4】1
【5】ノンブル
【6】回し折り(時計折り)
全問正解できましたか??
それでは、今回の授業も頑張ってくださいね♪

◆ご挨拶
皆さんこんにちは~。今回の講師のトマトです。

面付けの勉強お疲れ様でした~!
割と紙を折る作業が多かったですね~、この際折り加工の知識も増やしちゃって、折りの名人になっちゃいましょうか?
と言うことで、今回は『折り加工』について勉強しましょう~!

◆そもそも加工って何?
加工といっても色々あります。前に勉強した製本も加工ですし、よく書店で見かける紙の表面がニスやビニールでコーティングされているものも加工です。
つまり印刷された紙を、本やチラシなど広告物の形に仕上げることを加工と言っても良いかもしれませんね~。
それでは、折り加工について説明していきましょう~!

◆折り加工
大雑把に言うと、折り加工とは1枚の用紙をリーフレットやDMなど、使い道に合わせて様々な形に折ることです。
中の情報量はそのままでも、折られてコンパクトになりますし、面白みのある形にもなりますので、手に取ってもらい易い点ではとても効果的ですね~。
が、制限もあります。
紙が厚すぎると折り目がキザギザになってしまうので、紙の種類により、対応できる折り加工は変わってきます。

◆折り加工の種類
それでは、代表的な折り加工の種類を紹介しましょう~。下の図を見てください。

・2つ折り
皆さんも良く聞く折り方では無いでしょうか~?
センターで折るのが一般的ですが、インデックスができるようにわざとずらして折るのも面白いですよ。
4ページの広告物になります。

・巻き(内)3つ折り
6ページの広告物になります。
両端を内側に1回ずつ折ります。両端のうち内側にくる面は、外側にくる面より1.5mm程短くします。
折り丁を作るとき気付いた方もいらっしゃると思いますが、紙は折れば折るほど、紙の厚みで内側のページが外側の紙からはみ出してしまいます。
なので内側にくる面は少し短くするんですね~。

・Z折り
3つ折りですが、両端の面を反対側に折り、上から見るとZにも見えるので『Z折り』と呼ばれています。
6ページの広告物になります。
この折り方も良く見かけますね~。
また、紙幅を広げて、端のどちらかの面の長さが広くなるように折る『片袖折り』と言う折り片もあります。
また、紙の長さをもっと広くして、どんどんジャバラ状に折っていく『アコーディオン折り』という折り方もあります。

・観音折り
紙を2つ折りし、開いて更に両端を内側に折ります。開くときの形が観音開きのようになるため、観音折りと呼ばれています。
8ページの広告物になります。
3ツ折りのときの用に、内側に折り込まれる面は2mmずつ短くします。

・2つ折り直角巻き3つ折り
2つ折りにした後、3つ折りにします。12ページの広告物になります。
封入用DM等で良く使われるので『DM折り』とも呼ばれいてます。

・巻き4つ折り
縦横に2回ずつ、二つ折りをします。16ページの広告物になります。
こちらも封入用DM等で良く見かけますね~。

他にも色々な折り方がありますが、今日はここまでですね。
これから意識して見てみると面白い折り方を発見できると思いますよ~。

◆終業時間
今日もお疲れ様でした~!
授業いかがでしたか?

◆復習問題
次の折り加工を施した場合、何ページの広告物になるでしょうか?

一度2つに折り、開かず更に両端の面を反対側に折った。
形はZ折りに似ている。

答えは次回に~!
また会いましょう~!!

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