vol.33 特色について3

◆復習問題の答え
問題は、印刷するときに必要な版が多いのは、AとBどっちか?でしたね~。

A→CMYで印刷したポスター
B→CKで印刷したDM

答えはAです。
Aは3つの版、Bは2つの版が必要です。
印刷に必要なインクが増えると、必要な版も増えますからね~。
それでは、今週も頑張ってください~。

◆ご挨拶
こんにちは、今回の講師のキャベツです!!よろしくお願いいたします!!

今週も特色印刷についてです!

◆特色を使う理由
vol.31・32の授業で特色をつかう理由を紹介しました。

・CMYK4色では表現できない色を印刷したいとき
・コストを抑えたいとき(CMYKどれか2色以上の色を置き換えれる場合のみ)

でしたね!
しかし!CMYK4色で表現できる色でも、CMYK4色も使って、さらに特色を使う場合もあるんです。

◆ドットについて、おさらい
コストを上げてまで特色を使う理由を、説明します!!
が、その前に下の図を見てください。

これは色が濃い方がK100%、薄い方がK30%の画像です。
拡大すると沢山の点(ドット)でできていることがわかりますよね。
(vol.2の授業でも説明していますね!)
よく見てみると、色の薄い方が、ドット間の隙間が大きいです。
このことを覚えておいて、次の図を見てください。

これは先ほど見た画像と同じ色と濃度です。
どうでしょう。K100%ははっきり見えても、K30%の方は、線が見えにくいですよね!
拡大図を見てみましょう。

面積が小さくなったことによって、K30%のドットの数が減り、実線のはずが点線になって、線としてはっきり見えなくなってしまったんですね!
ここで特色を使います。K30%と同じ色に見える特色をK30%の部分に置き換えるんです。

ただ、これだけだと版を置き換えるだけのように感じますよね!
それでは本題に入りましょうか!

◆版が増える理由
皆さん、次の図を見てください。

これは、CMYK4色で作った地図です。
先ほどのK30%の細い罫線を赤で囲います。

赤で囲われている部分、やっぱり見えにくいですね…!
特色に置き換えましょう!K30%のときより、はっきりと見えているはずです。

 

さて、ここで考えてみましょう。
この図を印刷する際、いくつの版が必要でしょうか??



K30%を特色に置き換えても、K100%で印刷する部分もあるので、版はCMYK+特色の5つ必要です。
Kだけでなく、CMYでも同じです。
濃度が低く、面積などの関係で特色に置き換えることもあるんですね!

◆色見本について

ちなみに特色を選ぶときに見本帳を使います。
この上の写真がそうです!
DIC(ディック)カラーといって、DIC株式会社が出版しています。
印刷業界では幅広く利用されているんですよ!
ほかにもPANTONE(パントーン)という色見本が有名です。

◆就業時間
特色については今回で終わりです!
皆さんいかがでしたか??!

◆復習問題
下記の図を見てください。2つとも、同じ色で濃度の違う罫線の拡大図です。
どちらの方が濃度が高いでしょうか?

1

2

 

答えは次回に!
またお会いしましょう!!

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